第11回 クリエイターEXPO 備忘録

2022年6/29(水)~7/1(金)まで
東京ビックサイトで行われました『第11回 クリエイターEXPO 』に出展しました。

未来の自分のためと、もしかしたら誰かのためにもなるかもしれないので、
備忘録を残しておきたいと思います。

目次

出展を決めるまでの葛藤

はじめての出展が、2016年。
そのあと、2017年、2019年と2年に一度出展していて、次は2021年だ!と思っていたのですが、突然のコロナ禍。

普段であれば、出展する予定の前年に、ブースの予約をし、そのまま会場を見学する流れだったんですが、それも叶わず、
先行きも読めなかったため、しばらく断念しようと思っていました。。。

ワクチン接種も進み、少しずつ感染者数も減少してきた頃、出展の勧誘のお電話をいただいて、参加したい欲がムクムクと湧いてきてしまいました(笑)

通常であれば、早割で少しお安く契約できたところ、今回はその期間を過ぎてしまっているので正規のお値段での契約となること。

会期前に、オンライン展示会も控えていたので、準備は間に合うのか?

コロナの状況も今後どちらに転ぶかわからない状態だったので、とっても不安になりましたが、明るい未来に賭けて、エイヤッ!と申し込むことにしました。

契約書にサインし、お金を支払ってしまったので、もう後にはひけない状態。
今後自分の都合でキャンセルを選択する場合は返金もありません。

もう前を向いて、最善の策を講じていくしかありません。

幸い、仲良くしていただいている方々も出展するということで、色々と情報交換をしたり、励ましあったりと、前向きに頑張ることができました。

ブースの装飾と配布物の検討

そうとなれば、まずはブースのイメージから。

今回も背面はタペストリーを掛けて、それのみで装飾することにしました。

今回推して行きたいのは『デジタル切り絵』。
その絵を全面に配置。
イメージカラーは元気で目立つようにと「黄色」にすることにしました。

クリエポ タペストリー  M@R/めばえる

歩いている方に、どのようなブースかをわかりやすくするために、タペストリーの上部に「児童書」「教材」「保育」「生活」とキーワードをテキストで表示しました。

イラストは元気いっぱい!
ドリルの表紙などをイメージして制作。

布に印刷してしまうと、テクスチャや影の表現が変わってしまうかな?との心配もありましたが、無事にきれいに出力していただきました。

 

次に取り掛かったのは、配布するポートフォリオ。

まだコロナ禍だし、非接触の方がいいのかなぁと思って、最初は1日100部ももらってもらえればいいかな?と思っていたんですが、制作していたら「余ってしまってもいいから積極的に配りたい!」って気持ちになり、2019年に出展した時を参考に、1日200冊を目標に設定し、600冊刷ることにしました。

2019年に出展した際は、端っこの人通りの少ない、ひっそりとした通りだったんですが、それでも積極的に配布したら、3日間で700冊超えだったので、いけるかな?と思って。。。

でも現実はやっぱり厳しかったです。

コロナだけではなく、誰かれ構わず受け取る、という方が少なかった印象です。

差し出しても、絵柄を観てNoサインを出される方や、実際に口に出された方も・・・。

でもそれだけ必要な方を明確に探しているんだな、というのがみれて、より受け取って頂けた際には感謝の念が湧いてきました。

 

ありがとうございました!

 

実際の配布数は、お友だちなどにもらっていただいた分も含めてですが、
1日目 127冊
2日目 139冊
3日目 175冊
・・・の合計441冊。
目標には到底及ばない数字でした・・・

印刷屋さんのご厚意で、予備を40冊ほどいただいていたので、200部近くを持ち帰ることに。
足りないのも不安だし、余り過ぎるのも困りものだし、難しいもんですね。

搬入について

話はちょっと前後しますが、会期前日の6/28(火)に会場まで搬入に向かいました。

印刷を外注していたタペストリーは、日時指定でブースに発送。
ポートフォリオは、日時指定が出来なかったので、到着日を逆算して入稿。
印刷所から完了のご連絡をいただいたら、運送会社に連絡し、日時の指定をさせていただきました。

自宅からも備品など、ダンボールひと箱分の荷物があったので、そちらは到着希望日の3日前に自宅に集荷に来ていただき、同じく時間指定をしてブースまで運んでもらいました。

会期直前に急に梅雨明けし、いきなりの真夏日。
いや、猛暑日!!
太陽が燦燦と照り付ける殺人的暑さの中、搬入日は、14時頃に会場着。

すでにポートフォリオ以外の荷物はブースに届けられていました。

企業ブースもあせあせと準備を進めているし、業者さんも多く出入りしていて、空調は一応入っているようでしたが、少し動くと汗が出てしまうくらいには暑かったです。

ウチは冷タオルを首に巻き、更に首にかけるタイプのミニ扇風機を装着しながら作業開始。

まずは脚立を借りに行くとこから。

身長のある方なら、机に乗ったりしても作業できたそうですが、150cmのおチビには、その程度で太刀打ちできるわけもなく・・・。

レンタルいただける脚立も高い方は人気なのか、はたまた数が少ないのか、なかなか順番が回ってこず、1時間近く待ちました。

高さのある脚立はその分重く、ブースまで運ぶのも一苦労。

いざブースに入れると、幅がちょうどピッタリ位になるので、乗り降りがちょっと大変です。

タペストリーは、上下を袋縫いしてもらってあるので、そこに伸縮できる突っ張り棒を通し、チェーンとS字フックを使って吊り下げました。

左右いっぺんには難しいので、棒にチェーンを取り付けた状態で、一度脚立の天面に置き、片側を長めに留めたら、一度脚立を降り、反対側に上り直して、長さを調整しながら留め、また降りて反対側に登って、適度な長さに調整し、また降りて、少し離れて確認し、また微調整をして・・・を数回繰り返し完了。

暑いし、何度も登り降りを繰り返してるので、この時点でもうへとへと・・・。

ネームプレート横には、認識してもらいやすいように、SNS等で使用しているアイコンのイラストを、コマンドタブで貼り付け、反対側にも同様にパネルを設置。

高所作業は15分ほどで終了。
レンタル時間は30分だったので、余裕をもって作業することが出来ました。

脚立を返却したら、今度はテーブル回りの準備です。

今回は、後日分のポートフォリオやすぐに使わない荷物などの収納と展示台を兼ねて、百均で購入したダンボール製のボックスを3段積み重ね、ブースの角に配置。
そこにスタンドをのせ、名刺とポートフォリオを立てかけ、商談中でも通行いただく方がとりやすいように、少し斜めを向けておいてみました。

装飾と配置(反省あり)

第11回 クリエイターEXPOの1ブースのサイズは、幅1500×奥行き1700mm
壁面パネルの高さは、2700mm

ブース代に含まれる備品としては、
①看板 幅900mm
②壁面パネル 高さ2700mm(白地)
③スポットライト 2灯
④椅子 2脚
⑤テーブル 1台
⑥カーペット(パンチカーペット)

テーブルの位置は固定。
あくまで商談のために使うもので、イスとセット。
極端に通路方向に出したり、壁位寄せたり、レイアウトを変えることは禁止されていました。

2022クリエポブース

M@R/めばえる のブースはこんな感じ。

壁面は、すでに運営さまの方で設営していただいていた看板の横に、A4サイズの自作パネルを左右に配置。

「おまかせください」の一言と、Twitterなどで使っているアイコンを。

その下にはタペストリーを配置。
テーブルより下はみえなくなっちゃうし・・・ということでいつもこのサイズにしてますが、下までの長いものをご使用のブースは、より華やかに見えて、雑多な感じが薄れるのでそれもいいかなぁと思っています。

続いて、テーブルの上には100均で購入したキッチンの収納ラックを置いて、1段目に文房具などの小物を収納。
その上に、これまでお仕事させていただいた実物を参考用に配置。
通路側には、ポートフォリオと名刺、貴名受けを置きました。

これだけで、テーブルの1/3強を占領。

空いたスペースに、できることの一覧をパネルにし立てかけ、その手前には配布用のポートフォリオには載せきれなかった過去の実績等をカテゴリーを分けて収録した閲覧専用のポートフォリオを。

お話の中でご要望に近いサンプルをご提示するのに役立ちました。

そして毎回重宝していただけるのが、荷物置きのカゴ。

座ってお話させていただく際に、狭いブースの中、荷物を胸に抱えて座られてるのが申し訳ないので、お話し中だけでも楽になっていただこうとご用意しています。

そして通路ギリギリにダンボールタワーを設置。
通りすがりでも気軽に手にしていただけるように置きました。

画像では正面を向いていますが、実際はダンボールタワーの上のポートフォリオと机の上、向かって右端のポートフォリオはそれそれ外向きにして、通路を歩く方に目にしていただきやすいようにしていました。

スペース的にも難しく、机に置いた貴名受けは、今回一度も仕事をすることなく終わりました。

貴名受けを置くなら、自分から離れたところ。
通路沿いがよかったかな?と思っています。

また、PDF版のポートフォリオをダウンロードいただけるように、QRコードも掲示しました。
こちらは、自分で確認した限り、ご利用いただいた方はいませんでした。。。

費用まとめ

<ブース代>
165,000円
(早割適用なし)

<壁面タペストリー>
印刷業者は『No.1幕』さん

サイズ :横 135mm × 縦 150mm
生地  :トロマット
加工  :上下袋縫い(3cm)
合計  :5,780円

<ポートフォリオ>
印刷業者『プリントパック』さん

納期    :7営業日 
ページ数  :20 
印刷方法  :オフセット 
サイズ   :A4 
色数    :両面4色 
紙の種類  :コート90 
加工    :中綴じ製本
綴じ方向  :左綴じ
オプション加工 :無し
印刷部数  :600 部 
合計    :29,930円

<備品>
タペストリー展示用の突っ張り棒 :300円×2*
チェーンとフック :500円*
ハレパネ :300円*
ダンボールボックス :300円
展示用小物 :1000円程*
閲覧用ポートフォリオ :1000円程*
合計 :3,700円
(「*」のついている項目は使いまわしているので今回は費用として出ていませんが、参考までに記載、計算に入れています。)

ここまでの合計が 204,410円

この他にも交通費や食事代、皆さんに配るご挨拶用のお菓子やエチケット用品など細々したものも追加すると+10,000円くらいはいくかな。

ウチは通勤圏内なので利用しませんでしたが、遠方や体力温存のためにホテルを使われる方は更にそれもプラスされるので、大きな出費ですね。

調べたところ、自分の地域の行政では対応するものがなかったんですが、展示会などへの補助金が出る地域もあるようなので、事前に調べてみるのがいいかと思います。

展示会を終えて

ポートフォリオは、3日間で441冊配布。

名刺交換は、既存のクライアントさまも含みますが、84名さま。

費用対効果に関しては、目標にしていたご新規さまで経費回収は残念ながら叶わずでしたが、タイムラグがあってご依頼を頂戴することもあるので、まだ諦めてはいません(笑)

それに既存のクライアントさまからもまたご依頼いただけるきっかけとなったり、個人的には出展する意味はあるな、また出展したいなと考えています。

しかし、周りを見渡せば、ステキなイラストレーターさんばかり。
作品もご自身もしっかりとブランディングされていて、技術も申し分ない。

ここで勝ち残るには修行が足りないな・・・ということも実感しました。

今回は、ポートフォリオの配布数にしても、反響にしても例年より減少しているのは否めないので、しっかりとたすきを締め直し、次回出展に向けて邁進していこうと思います!!

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M@R/めばえる

M@R/めばえる

茨城県出身。神奈川県在住。

フリーランス イラストレーター。

チームコドモ所属。